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インテリジェンスなしのインドネシア進出は、現代のインパール作戦か?

更新日:4月12日


インドネシア進出のインテリジェンス

日本はかつて、戦略とインテリジェンス(高度な情報収集・分析)を駆使し、日露戦争(1904-1905年)で大国ロシアに勝利しました。しかし、第二次世界大戦では戦略と情報収集が軽視され、その象徴的な失敗が インパール作戦(1944年) でした。この歴史の教訓は、現代のビジネス、もちろんインドネシア進出にもそのまま当てはまります。


日露戦争:戦略とリサーチで勝利をつかんだ日本

日露戦争の勝因は、「戦略的な外交」と「徹底したインテリジェンス」にありました。

  1. 日英同盟の締結(1902年)

    • 日本は戦争前にイギリスと同盟を結び、ロシアの資金調達を妨害。戦う前から有利な状況を作りました。

  2. 米国からの資金調達

    • アメリカの金融資本を味方につけ、戦争資金を確保。ただ資金を求めるのではなく、ロシアの脅威を強調し、相手の利益を考えた交渉を行いました。

  3. ロシア内部の混乱を利用

    • ポーランド独立派や革命勢力に資金を提供し、ロシア国内の不安定化を図った。敵の内部から崩す、まさに戦略的なアプローチです。

  4. 徹底したインテリジェンス(情報収集)

    • スパイを活用し、戦場の地形や敵軍の動きを詳細に分析。無駄な戦いを避け、勝てる状況を作り出しました。


日露戦争は、二◯三高地や日本海海戦がクローズアップされがちですが、背景には、このようなインテリジェンスと戦略があったのです。(インドネシア進出にも重要なポイントです。)


インパール作戦:リサーチ不足と精神論が招いた最悪の敗北

一方、太平洋戦争時の有名なインパール作戦では、戦略もインテリジェンスも欠如していました。(ここでは作戦の詳細は割愛いたします。)インパール作戦は、盲目的に、牟田口中将の主張通りに行った、史上最悪の作戦と言われています。

  1. 現地リサーチの不足

    • 地形や補給可能性を調べず、「行けば何とかなる」という楽観論で進軍。結果、多くの兵士が飢餓や病気で死亡。

  2. 補給を軽視した戦略ミス

    • 「兵士の士気が高ければ勝てる」という精神論で補給線を無視。実際には、食料や弾薬不足で戦えず、壊滅。

  3. 敵軍の分析不足

    • 「インド人は弱い」という根拠のない思い込み で戦いを挑み、実際には準備万端のイギリス軍に撃退された。


    あなたの組織にも、牟田口中将やそれを良しとする企業風土はありませんか?


インドネシア進出戦略

ビジネスに活かすべき歴史の教訓

この違いは、インドネシア進出を検討している現代の日本企業にも当てはまります。

  • 「日本で売れたから海外でも売れる」「弊社の製品は、ユニークだから売れる」という思い込み は、まさにインパール作戦と同じ誤り。

  • しっかりとしたリサーチと戦略がなければ、どれだけ良い商品を作っても売れない。

例えば、韓国のサムスンは、海外市場に慣れているため、インドネシア進出での製品上市には 徹底した市場調査と競合分析 を当たり前のように行います。一方、日本企業は「技術力があれば売れる」と過信し、リサーチを軽視しがち です。


安価なリサーチでは意味がない

リサーチは「ただやればいい」というものではありません。

  • 表面的な市場調査や安価なデータでは、誤った判断を招く。

  • 専門的なインテリジェンス(戦略的情報分析)がなければ、売れる戦略は立てられない。

インテリジェンスに予算を割く経験則と知識が欠如した日本企業は、「とりあえず現地の代理店に任せる」「簡単なアンケート調査をする」だけでは、インパール作戦と同じ失敗を繰り返すことになります。


貴社のインドネシア進出は、日露戦争型か?インパール型か?

戦略とリサーチ&インテリジェンスを軽視すれば、競争に敗れます。 大手のコンサルだから、あるいは安いからと盲目的に勧められるがままにしていれば、インドネシア進出もインパール作戦と同じです。逆に、日露戦争のように 「市場を分析し、競合を理解し、勝てる戦略を立てる」 ことができれば、日本企業は世界で戦えるのです。

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